新幹線停車駅である新山口駅の駅前広場の計画。地上部にバスやタクシーのロータリー、及び上空にその雨避けが求められたため、むしろ敷地全体を覆うペデストリアンデッキを想定し、そこに切り込みを入れて貼り合わせたような、立体広場を提案しました。
切り込みはロータリーの平面に柔軟に合わせることが出来る上、周辺へのアクセスも、断面的に緩やかに繋ぐことが出来ます。
また、駅前広場の行き止まりをなくすことで、全体に回遊性が生まれ、公園のように散歩できる広場になります。
緩やかな起伏が連続し、全方向に眺望が開ける丘のような上の広場と、全天候の半屋外空間となる木陰のような下の広場。全く異なる2つの広場が表裏に共存し、随所で繋がることで、全体として滑らかなネットワークが形成されます。人々が上下の広場を自由に行き来しつつ、気分や季節、目的や人数により、常に最適な時間の過ごし方を選択でき、公園のように散歩できる広場です。