ハートシリーズ

今も私の心の支えである母校と、そのシンボル、ケヤキ。校舎増築に伴い切られた幹の断面をよく見ると、なんとハートの形をしていました。それはまさに、何十年も僕らを見守り続けてくれた「ケヤキの心」であり、このハートをそのまま残し、次の子供へそのメッセージを伝えたいと思いました。
一方、別れを惜しみ涙まで流した「子供たちの心」も大切に表すため、 ケヤキは上から下まで残さず使い、家具としての新たな命を隅々まで吹き込みます。
単に材料としての木を超えた存在なので、厚みや重さ、肌触りや年輪の一本一本まで丁寧に扱うことにより、共に成長した子供を代表して「心」を返します。
触れあう度に、ケヤキの心を受け取り、子供が心を伝えられる、ハート型の家具です。

  1. 制作:2013.03
ケヤキの木