福島市に建つ「宝箱」という意味の定員90名の認可保育所。
園児がのびのび遊べる環境づくりのため私道の合筆から提案し、
地表の車両動線を残しつつ上階に保育室を張りだすことで、広く
整形な園庭を確保しながら全体を安全な2階建てにまとめました。
建築は雄大な信夫山の景観を取り込むべく西に閉じ東に開かれ、
行き止まりのない回遊動線に滑り台やボルダリング壁のとりつく
“巨大遊具”のような立体的な園舎に、防犯性や視線を調整する
穴の開いたグレーの壁が上下しながら巻き付く構成。基壇はRC、
目に近い部分は木、屋根や外周は金属と、素材も適切に使い
分けた上、使い手が今後手を加えていける余地も残しています。