小山市出井保育所 桑の葉が優しく覆う4つの輪-

生活を守ってきた平地林のように既存樹木と建物で園庭を囲い、地名でもある「桑の葉」のように中央を公園に張り出した園舎で、乳児・幼児・職員・地域の4つの回遊動線を結びました。

T型にすることで工事範囲を最小化し、乳児と幼児を区分でき、軸となる管理棟からは敷地内外へ視線の届くとともに、上階には保育士が職場ストレスから解放される、テラスを設けられます。

軸の交差部にはランチルームと遊戯室を兼ねた大空間を木造軸組で成立させ、可動間仕切によって場面に応じた重ね使いが可能。特産のよしずやライトシェルフによる日射制御や、折れ屋根を活かした雨水利用など、パッシブ技術で省エネにも努めました。

  1. 設計:2024.06
園庭を囲む桑の葉型園舎