街全体で環境の質が維持され、ブランドにまで昇華した、「成城」という地域に集合住宅(立体長屋)を計画するにあたり、まずは「街並みへの順応」を第一に考えるべく分析を行いました。
次にその成城に胸躍らせて住み始めようという人々に相応の満足感を提供するため、「徹底的に快適な居住性能を検討し、採光・通風及びプライバシーを保つボリュームの検討を重ねました。
最終的に、近隣の戸建サイズに合わせて分節したブロックに、清潔な白から落ち着いた褐色まで、街から抽出した6色を割り当て、巨大な外壁をつくらぬよう塗り分けながら互いに適切な距離をとって並べ、成城という街の、一軒一軒に個性もありつつ全体として凛とした統一感のある"高級チョコレートの詰め合わせ"のような、誇り高き雰囲気を引き継ぐ建物を目指しました。