都内密集市街地で広さや開放感を確保しつつ視線や不審者から住人を守るべく、中央に容積を最大化する3階建てを置いたうえ、敷地外周をさらにRC壁で覆った“外庭型”のコートハウス。 頑強な外周壁はプライバシーに応じて高さを変え、位置により用途の違う3つの庭を形成するとともに、杉板浮造り型枠による表面の風合いが季節年月を経て変化し、目も楽しませてくれます。
こうした防犯、耐震、耐火性能に加え、非常時を想定した太陽光発電や井水利用、さらには核・生物・化学兵器に対応する“NBCフィルター”付き地下シェルターも併設してまで『家族を守る』という建主の強い意志を、さりげない外観に閉じ込めました。