FIELD/TIME WORK

哲学の世界では19世紀、「主体性こそ真理である」とするキルケゴールの言葉から、価値観や真理は絶対的なものとは限らないという思想が広がりましたが、一般には未だ相対評価=社会通念で、そこにつけこむ卑猥な引力(=強制引力と命名)が、判断を放棄した多くの人間を操作しています。しかし自分の見方を取り戻せば世の中まだまだ面白い事だらけで、多様化の時代に生きる現代人がそれぞれ「面白いこと」を見つけるきっかけをつくれればと、ワークショップを行いました。

内容は、ある同じエリアを、情報を漂白した地図を手に参加者各自が別々に探索し、「自分の足跡」と「自分を引き付けた引力を時間と共に残した写真」からなる自分だけの引力マップを作成するというもの。100人を超える参加者が集まりました。
タイトルは、こうした引力(=潜在引力と命名)が、ある場所のある時刻にしか存在しないものであることを表しています。

<URBANFOREST>

  1. 開催:2000.05
潜在引力マップ例