我々が無意識に囚われている強制引力の抽出物と、一方、潜在引力のサンプルとしての「フィールド/タイムワーク」の集積とを用い、人間の受動的側面と能動的側面の提示を試みた展覧会で、URBANFORESTと美術家・石川亮とのコラボレーション。
受動的側面とは、判断を放棄した人々が、都市にはびこる誘惑に捕まり、様々な状況の"虜(TORIKO)"にされていく様、能動的側面とは、意識を持つ人間が、社会構造に片足を捕らわれながら自分の感覚で状況を掴みとる、"採り子(TORIKO)"として動く様であり、それらを3つの展示室を回遊することで伝えるという構成。
<強制引力>の間… 人を虜にする恣意的な「強制引力」を空間化
「強制引力マップ」「×attraction」「attractive」を併置
<潜在引力>の間… 主観のみに働く「潜在引力」を空間化
「フィールド/タイムワーク」写真集と引力マップ全員分を展示
<"HOI-HOI"強力誘引粘着装置>…
本展自体も来場者を捕まえる強制引力だと明かす謎解きの部屋。
<URBANFOREST> photo : kaori ichikawa